ブエノスアイレスにて

ブエノスアイレスやアルゼンチンの情報を発信します

治安について

ブエノスアイレスの治安についてはたくさんの方が書かれているので必要ないかなとも思ったのですが、

まぁ私もそれなりに感じていることがあるので参考までに書かせていただきます。

 

ブエノスアイレスはアルゼンチンの中では最も治安が悪いです。

で、南米ではどうかと言うと、隣のチリに次いで治安は良いほうです。

結局どんな感じなのかと言うと、

1.スリが多い

2.銃による強盗などが起こる

です。

 

まずスリについてですが、白昼堂々、道の真ん中で行われます。

リュックを後ろにしょって普通に道を歩いていただけなのにいつの間にかリュックの口がぱっくり空いていて、お財布などの貴重品がなくなっている、というパターンです。

あんなに人目もあるのにどうやって・・・と言う感じですがそこはやっぱりプロの仕業なんでしょうね。

あとは地下鉄でも多いです。

ラッシュ時は東京と同じぐらいぎゅうぎゅうになります。

うっかりしてると絶対やられます。

 

銃の犯罪については、日本だとほぼまったく起こらないことですが、

ここでは銃の普及率が日本とは比べ物にならないので発生率はぐんと上がります。

数か月前ですが、ミニスーパーで買い物をしていた日本人男性が銃で頭を殴られ金品を奪われたという事件も起こっています。

 

ブエノスアイレス市内にはかなりの数のスラムがあり、その情報は旅行者にはあまり知られていないのではないかと思います。

もしうっかり立ち入ってしまったら身ぐるみはがされるのは当たり前、最悪の場合は最悪のことが起こるかもしれません。

Imagen relacionada

こんな感じのレンガの建物が集まっているのがスラムです。

 

しかもブエノスアイレス最大のスラムがレティーロ駅というターミナル駅と長距離バスターミナルのすぐ隣にあるため、旅行者が狙われやすかったりします。

長距離バスターミナルを使う旅行者もかなり多いと思いますが、バスに乗るまでは眼光鋭くあたりを睨みまわすぐらいのオーラを放っておいたほうが良いと思います。

長距離バスについての記事はこちら。

長距離バスについて - ブエノスアイレスにて

実際に出張時に長距離バスターミナルで同行者が窃盗の被害に遭ったのでこちらの記事でレポートしています。

窃盗(スリ)について - ブエノスアイレスにて

 

夜については22時以降は出歩かないほうが良いと思います。

中心部はまだ人がいたりしますが、こっちの人は21時か22時ぐらいから夜ご飯なのでそれくらいの時間には家に帰ってしまい、人気が少なくなるのです。

人気がない道を通らないのは鉄則。

どうしても夜遅くに帰らなくてはならない場合は現地の人に送ってもらうか、タクシーを使うべしです。

たとえ宿泊場所が大通りから2ブロック程度ひっこんだ場所だったりしても、その2ブロックで強盗に遭う可能性もあります。

 

ブエノスアイレスは中南米の中でも大きな街で豊かではありますが、その分やはり格差があります。

道や公園を住処にしている人もたくさんいるし、中心部からバスで30分ぐらい行ったところには廃材を利用した掘立小屋に住んでいる一家などがいたりして、正直言ってかなりびくびくします。

過剰に反応しすぎても楽しめないかもしれませんが、犯罪に遭ってしまってからでは遅いし、自分にもし何かあったときに大勢の人がしんどい思いをして手続等をしなくてはならない、と考えるとおのずと自分の行動に責任を持てる範囲で行動しようと思うと思います。

過度に脅かすつもりはありませんが、自分の身は自分で守れる人しか来てはいけない国なのではないかとも思ったりします。