バローロ宮殿について
ブエノスアイレスの中心地には高い建物があまりなく、日本のような超高層ビルなどはありません。
オフィスビルやマンションなどで30階建てなどもありますが、最上階をレストランにするとかそんなことはまったく考えたりしないようです。
そんなブエノスアイレスで唯一高いところから街を眺められるのがバローロ宮殿(Palacio Barolo)です。
宮殿と言ってもベルサイユ宮殿みたいに王様が住んでいたわけではなく、20世紀初頭あたりの富豪が建てたお屋敷です。
現在は大部分がオフィスとして利用されていますが観光客向けガイドツアーがあり、内部を見学することができます。
予約必須です。こちらから予約できます。
https://palaciobarolotours.com.ar/visitas-guiadas-diurnas/
入場料がかかります。インフレで値段がすぐ変わるので上記のページでご確認ください。
で、内部はと言うと、宮殿と言うほどきらびやかではなくむしろ地味です。
この古いエレベーターにはグッときましたが、オフィスビルとして改装されているので内部は特筆すべきことはありません。
で、ガイドさんに連れられて展望フロアへと向かうのですが、途中狭い階段をそこそこ登ることになるので要注意です。
展望フロアからはこんな景色を見ることができます。
向かいの緑の屋根は国会議事堂です。
日が沈む時間を狙って友達が予約を取ってくれたので、ちょうど良い感じに日没が見れました。
写真の撮り方がアレですけど、視界を遮るものがなく開けた風景が見られます。しかも視界の範囲に山が見えないんですよね。
東京だと都庁に登ったりすると関東平野が広がりつつも必ず山が見えますが、ブエノスアイレスからは山が見えません。
この展望フロアからさらに狭くて急な階段を上ると本当のてっぺんに登れます。
そこはなんと灯台。今は機能していないようですが、ブエノスアイレスは港町、そしてこの宮殿は当時としては唯一の高層建築だったことからてっぺんに灯台としての機能をもっていたそうです。
めちゃくちゃ狭くてガラス張りなので写真を撮れるような場所ではありません。と言うか、高所恐怖症の方にはおすすめしません。
場所は中心地にあります。
国会議事堂のお向かいにあるので、国会議事堂の見学と合わせると良いですね。
ですが、デモがあるときはデモ隊は国会議事堂前の広場に集まるので、それっぽい空気を察したら大至急立ち去りましょう。危険です。
デモについてはこちらに書いたので参考にしてみてください。
バローロ宮殿はまだガイドブックなどには載っていないので穴場です。ですが、私が参加したときは20人ぐらい参加者がいました。
この建物を建てた富豪はフリーメイソンのメンバーでこの建物のどこかにフリーメイソンのシンボルが隠されている(わけではないけど)のでそんなのを見つけてみるのも面白いかもしれません。