グアラニーのイエズス会伝道所群:アルゼンチン北東部&パラグアイ旅行 その10
<世界遺産の400年前の遺跡へ>
ポサダス滞在の目的の2つ目は遺跡巡りです。
「グアラニーのイエズス会伝道所群」として世界遺産に登録されています。
こういわれてもなんのこっちゃですよね。
簡単に言うと、約450年前ぐらいにヨーロッパ人がアメリカ大陸に到着し、あれこれやり始めるわけですが、キリスト教を広めようと宣教師もたくさんやってきます。
とくにフランシスコ・ザビエルでおなじみのイエズス会の宣教師は布教に熱心で、現在のパラグアイ・アルゼンチン・ブラジルの国境周辺にまでやってきて、そこに住んでいたグアラニー族に布教します。
そのときに造った布教村がこれらの遺跡です。
村の真ん中に教会を建て、その手前にグアラニー族の住居、ほかにも学校や工房など西洋の教育や技術をグアラニー族に伝えたわけです。
詳しくはこの映画を見ると良いそうです。
ポサダスはミシオネス州の州都であると書きましたが、州の名前「ミシオネス」はスペイン語の「ミシオン(=ミッション)」の複数形で、まさにこの出来事が由来なのです。
で、ポサダスの3つの遺跡を巡りました。
1つ目、サンタ・アナ
廃墟です。これは教会の跡ですね。
ここにはちょっと興味深いものがあります。
教会跡のとなりにお墓があるのですが、そこに明らかに日本人のお墓があるのです。
不謹慎な感じがしたので写真は撮りませんでしたが、一つは墓石に「妙信」と彫られており、もう一つは「〇〇の墓(名前は忘れたけど日本名)」と刻まれてました。
妙信さんはおそらくお坊さんだったのではないかと思いますが、カトリックのお墓に入っているのがおもしろい。
つぎはサン・イグナシオ・ミニ
ほかのところもそうですが、犬も昼寝するほど訪問者が少ない。
こちらは若干残ってますね。
天気がいまいちでしたが、晴れていたら赤い石が映えたことでしょう。
通常はこの2つで終わるそうなのですが、私はもう一つ連れてってもらいました。
それがサン・ロレト。
ど廃墟です。
破壊されてしまっているのと、森に飲み込まれてしまっているのとで残っているものはレンガを積み上げた何かしかなく、今まで見てきた2つの印象と合わせて想像力を働かせる必要があります。
何にもないと言えば何にもないのですが、哀愁が漂っていてここはここで良かったです。
それぞれ公共交通機関で行けるようですが、本数がかなり少なそうだったのと勉強不足で遺跡だけ見てもよくわからなそうだったので、現地ツアーにしました。
と言ってもシーズンオフなのでプライベートツアーでしたが。
依頼した現地ツアー会社(旅行代理店も兼ねている)がとてもよかったのでおすすめです。
Manglar Viajes
http://www.manglarviajes.tur.ar/#!/-que-hacer-en-posadas/
遺跡のことも良く知っているし英語もできます。
そしてイケメンでした。
次の日もこのガイドさんにお願いしてパラグアイ側の遺跡を見に行きます。