病院について
海外に住んでいてなるべくお世話になりたくないのが病院ですが、やむを得ず行かなくてはならない場合もありますよね。
私も日本では花粉症ぐらいでしか病院に行かなかったのですが、ブエノスアイレスについてすぐに病院に行く羽目になりました。
なぜなら、ブエノスアイレスに向かう機内で銀歯が取れたからです。
とほほ。
アルゼンチンは公立の病院は無料です。
外国人であっても無料なのです。
でもその分ものすごく待ちます。
私は保険がカバーしてくれることもあったので最も設備と医者が良いという評判のドイツ病院(Hospital Aleman)に行きました。
日本みたいに総合受付みたいなのがなく、誰に聞いたら良いかわからなかったので入り口の警備員さんに場所を聞き、歯科の受け付けで悪戦苦闘しながら銀歯が取れたことを伝えたら「予約はあるか」と。
初診なんだからあるわけないよ言ったら、とりあえず名前呼ぶから座って待っててと言われ、20分ぐらい待ったら受付で紙を渡されて「下でこれ見せて支払い済ませてきて」と言われました。
まだ何もしていないのに、支払いが先。
そうじゃないと支払いせずに帰っちゃう人とかいるんでしょうね。
で、払ってきたよと領収書を見せたら、またしばらく待たされた後やっと診察室へ。
私は海外の歯医者さんは初めてだったのですが、治療機器の簡素なことと言ったら・・・だいぶ心配になりました。
日本の歯医者さんは最先端なんですね。と言うか、機械多すぎな気さえしましたよ。しかも衛生士さんもいないし。
設備的にはこんなもん。
銀歯の穴さえふさいでくれればOKだったんですが、隣の歯が虫歯だと言われ、こっちに来る前にビシッと歯医者さんに通ってきたのにと思いつつ、じゃあ一緒に治療してくださいとお願いしたら、次回やるから受付で予約していってとのこと。
受付で予約したいんですけどと言ったら、まさかの紙での管理。
予約帳をバサッと開いて、じゃあ来週の10時ねと言われ、その日は終了。ここまで約2時間。
翌週行ったら別の先生で、いきなり「で、どうしたの?」と言われ、引継ぎが1ミリもされていないことが判明。
しどろもどろで説明をしたら、レントゲンを撮ることになり、当然その前にお会計。
お会計→レントゲン→診察→お会計→治療
やはり2時間コース。
結局もう1回治療を受けて終了になり、今のところ不便はないので腕は確かなことは間違いなさそうです。
が、医療用語がわからなすぎて、大変でした。
歯医者さんは全くこちらの言語レベルを気にせず話しますからね。
基本的にこの病院のお医者さんは英語が話せるので外国人にお勧めらしいのですが、私は英語でも医療用語は無理だもんで、スペイン語で何とか意思疎通を図ってみました。まぁ、良い経験だったかなと。
後で判明したことですが、初診であっても電話で予約が必要とのこと。まぁ、突然言っても急患扱いで受け入れてはくれますが。
と言うか、予約だと1週間後とかなので、ひどい風邪のときとかは急患で行くしかないですね。
あと、英語を話せるドクターはいますが受付の人とかはスペイン語のみなので、指差し会話帳とか持ってないと意思疎通は厳しいです。
私は2回ほど、ついてきてくれと言われ他の人が病院行くのに付き合いましたが、スペイン語が多少でもわからないと最初は全く対処できないなと思いました。
ちなみにスペインに住んでいた時も病院にかかったことがありまして、スペイン語を勉強中だったため今よりも全然スペイン語は話せず、しかも病院の手違いであちこちをたらい回しにされ、えらい目に遭いました。
参考までに書くと、スペインのアンダルシア地方は公立の病院は無料ですが、社会保険に入っていない人は支払いが発生します。
私立も公立も最初はジェネラルドクターが診察をして、何科に行くのか指示して紹介状を書きます。私の場合は全身にひどい湿疹ができていたので言われるまでもなく皮膚科だったのですが、直接皮膚科に行くルートがあったのかどうかはわかりませんでした。
で、最初は私立病院で診てもらって皮膚科の予約をしようとしたら皮膚科医が夏休みで1か月後にならないと帰って来ないと・・・。
なんじゃそりゃ。代わりはおらんのか。
てことで他を探すことに。
そしたらルームメイトが夜中に、今行くと患者が少ないから病院に連れて行ってやると急に言い始め、断り切れず連れていかれたものの30人ぐらい待ってて2~3時間待って血液検査とかしてアレルギーじゃないことが判明したけど、治療はされないままよくわかんないまま帰され・・・
夜中に行く意味はあったのだろうか。
通常の手続きは各地域のCentro de Salud(直訳すると健康センター)に行きます。
私はエマージェンシーで総合病院へ行ったものの原因がわからないし治療も受けていないので、Centro de Saludに行って紹介状書いてもらって総合病院に再度行ってやっと皮膚科医に見てもらえたのですが、原因はわからんからかゆみ止め出すから飲んでちょ、で終わりでした。
まぁ、皮膚疾患でそんなもんだよね。
ここまで約2か月。
これはアンダルシア地方の話なので、別のところでは直接専門医に行けるかもしれません。
日本も病院では待たされますが、もろもろがきちんと機能しているだけでも素晴らしいことだと思います。
あと、やはり言語力。
どこか悪いところがあるときはそれだけでも不安なのに、言葉がいまいち通じないとなるとさらに不安が募りますね。いくらスペイン語の勉強をがんばっても病気はそう頻繁になるものではないのでなかなか医療用語は覚えられないし、痛みとかを伝える表現とかもどうしたら良いものかと・・・。
こういうのって実際に経験して覚えるものなんですかね。
できれば経験したくないけど。