マーブルカテドラル&アルゼンチン西部旅行:9日目(イシワラスト州立公園)
いよいよ最後の目的地、念願のイシワラストへ。
Valle de la lunaとも呼ばれています。
まさかの朝6時に迎えにくるということなので、超早起き。
前日に朝6時に迎えに来ると言う話をしていたので、ホテルが朝食を持たせてくれました。
今回は1人ツアーなのでちょっと高く3000ペソでしたが(グループだと2000ペソ=6000円ぐらい)、運転手兼ガイドさんが非常に良い人だったのでとても良かったです。
サンフアンからは約300km、片道約3時間。
なので現地に着いたのは9時ちょい過ぎ。
でも公園自体の開門は10時。
なぜ、その時間に合わせて行かないのか?
せめて30分遅くても良かったのではないか?
なんて思いながらも、持たせてもらった朝ごはんを食べたりして開門を待っていました。
ちなみに入園料は450ペソ(1350円ぐらい)。
2015年に入り口までは立ち寄ったのですが、そのときからすごくきれいになっていました。
しかし良い天気。
ここは世界遺産に登録されています。
地質学的、生物学的に非常に貴重な場所で、例えば約2億2800年前の地層から地球最古の恐竜の化石が発掘されたり、爬虫類や恐竜が哺乳類へと進化していく過程を研究することができる化石がガンガンでてきたり、2億5千年前の地層がむき出しになっていたりなど、とにかくいろいろすごいところなのです。
興奮しないわけがない。
そして10時に開門。
ここはガイドカーが先頭でそれに続いて各車がついていきます。
つまり、園内専用バスとかそういったものはありません。自分で運転もしくは私のように現地ツアーに参加して運転してもらうことになります。
1周40キロぐらい。5カ所停まって先頭のガイドカーに乗っている公園ガイドさんがそれぞれの説明をします。
これが園内ルート。一番下が発着地点です。
そこから時計回りに、Valle Pintado、Cancha de bochas、El submarino、Museo de sitio William Sill、El hongoと回って、右側の道を爆走して戻ってくるわけです。
所要時間は3時間。
前提として、この公園全体は湖の底だったそうです。
まずはValle Pintado。色とりどりの谷、みたいな意味ですかね。
っていうかこれ、2億5千年前の地層なんです。三畳紀の地層なんです。
触りたい!と思いましたがもちろんダメです。
左に目をやるとこんな感じ。もうステキ。この地層たるや。
お次はCancha de Bochas。ボールのコートと言う感じでしょうか。
まぁ、見ればなるほどな感じだと思いますが。
丸い石がごろごろしているのです。このひろーい園内でもここだけだそうです。なぜここだけなのかは謎なのですが、丸くなったのは、砂とか石が転がって雪玉のように大きくなって転がっていったところに小山があって、そこにごろんごろん当たっては戻り当たっては戻りした結果、これらの丸い岩が形成されたとのことでした。
前述しましたが、湖の底での出来事です、三畳紀の。
丸い岩の大きさはバスケットボールぐらいですかね。
いやー、不思議。なんでそんなことわかるんだろう。
お次はEl submarino。潜水艦という意味ですね。
潜水艦と言うより汽車にも見えますが。
以前は潜望鏡の部分がっもう一つあったそうなのですが、最近崩れてしまったそうです。残念。
まあ、これも自然ですから仕方ないですね。
4つ目は、Museo de sitio William Sillです。発掘に関する博物館というか、どのように発掘されたのかと言うのをほかの専門ガイドさんが説明してくれる場所です。
建物の外観を取るのを忘れましたが・・・
ここでは売店やカフェがあって一休みできます。
もちろんトイレもあります。
私はここでTシャツを買ってしまいました。600ペソ(1800円)ぐらい。左が後ろ、右が前。
入り口のところにある博物館でも買えます。そちらだとカード使えますが、ここだと現金のみ。
で、最後はEl hongo。キノコと言う意味です。
エリンギっぽいキノコですね。
ちなみにキノコの背後に赤っぽい岩がズドーンとあると思いますが、それがもう一つの世界遺産であるタランパージャ国立公園です。
タランパージャはサンフアン州ではなく隣のラリオハ州なのですが、敷地的にはくっついています。
私は2015年にタランパージャへ行ってきたのですが、そちらもすばらしいです。個人的にはイシワラストに行く前にタランパージャ行ったほうが良い気がしますね。
この後は戻るのみ。
途中の景色も素晴らしいです。
そして、それぞれの見どころもさることながら、私のガイドさんは何回も来ていることからあちこちに詳しく、運転しながら色々教えてくれました。
公園入口に戻り、博物館へ。
恐竜の骨格標本や現在の動植物の説明など、けっこうちゃんとしています。
ただ、園内のガイドもそうでしたが普段の会話で使わないような生物学や地質学の用語が出てくるので、理解が追い付きませんでした・・・。
だって、三畳紀なんてスペイン語、今まで聞いたことなかったし・・・。
とは言え、大満足でした。
まだ日本ではマイナーな場所ですが、なんかもう別世界なんですよね。
地球の歩き方に載っているので名前を目にしたことはあるかもしれませんが、優先順位からするとなかなか行かないかもしれません。
でも、ぜひおすすめさせていただきたい場所です。
そして帰りも3時間かけてサンフアンの町へ。
道中の景色もかなり素晴らしかったです。
キラキラする岩を含んだ地層があったり
グアナコがいる谷があったり。
とにかくおすすめです。
旅の最後を飾るには十分すぎるほどでした。
翌日、サンフアンを離れブエノスアイレスに戻り、旅は終了。
10日間の旅でしたが、前半のマーブルカテドラルは遠かったですね。
アルゼンチン国内もまだまだ行きたい場所があるので、また旅に出たいと思います。