長距離バスについて
アルゼンチンは巨大です。
広い国土に見どころが点在しているので移動が大変です。
それなのに地方間のフライトがほぼ存在せず、例えば東側の都市から西側の都市に移動したくてもわざわざブエノスアイレスを経由しなくてはなりません。
今のところアルゼンチンにはLCCがないので飛行機代もそれなりにします。
さらに鉄道はブエノスアイレス周辺にしかありません。
ということで長距離バス路線がかなり充実しています。
行けないところはないぐらい。
地方間ももちろんバスではつながっています。
値段は飛行機より安いですが、当然時間はかかります。
例えばブエノスアイレスからイグアスへ行く場合、飛行機だと約1時間半ですがバスだと約20時間です。
現在時点のだいたいの値段は、飛行機が約20,000円ぐらい、バスが12,000円ぐらい。
時間をとるか、お金をとるかですね。
乗り方はいたって普通でネットやバス会社の窓口で予約したり切符を買って乗るだけです。
荷物も当然預けることができ、各荷物に紛失時に追跡できるようなタグをつけてくれます。荷物についているタグの番号と乗客の切符の半券につけたタグの番号が一致すれば荷物を受け取ることができます。
意外とちゃんとしていて最初は驚きました。
バスの座席のグレードはいくつかあります。
1.cama suit(カマスイート)
飛行機でいうファーストクラスのようなものですが、そんな良いものではありません。
でも座席が180度フラットになって毛布ももらえて食事もついてワインも出たりします。
当然ほかのバスに比べて高いですが快適さを求めるならこれです。
2.cama ejectiva(カマエヘクティーバ)
こちらも座席が180度になります。カマスイートとそれほど変わらないかもしれません。
3.semi cama(セミカマ)
飛行機のエコノミークラスと同じぐらいのリクライニング。
飛行機でもばっちり寝れると言う人はこのクラスでも良いかもしれません。
4.comun(コムン)
普通のバスです。長距離ではほぼないと思います。
ブエノスアイレスのバスターミナルは街の中心にあり、かなり大きいです。
乗り場もものすごくたくさんあるので、待合室のモニターで確認しておきましょう。
しかしながら、バスターミナルは置き引きやスリがものすごく多いです。絶対に荷物から目を離すところか手を離してはいけません。
実際に私の目の前で同行者が窃盗の被害にあったのでこちらの記事でレポートしています。
ちなみにバスターミナルのトイレはものすごく古いです。そして清潔ではありません。
あと入り口にはトイレットペーパーや手洗い後の手を拭く紙を売る人が必ずいます。
なので私はバスターミナルではトイレを使わないでバスに乗ってから車内のトイレを利用するようにしています。
あと以前にも書きましたが、スラムがバスターミナルに隣接しています。
バスターミナルの壁の向こうはすぐにスラムなのでバスの出発時や到着時には窓から見ることができます。
バスターミナル内や周辺は治安が良くないです。
人の目が少ない早朝や夜、日曜日の利用は避けてください。
他の注意事項としては、
・夏場は冷房が効きすぎて寒いので上着はあるとベター
・カーテンがぴっちり閉まらないのでアイマスクがあったほうが良い
・ご飯はおいしくはないので必要ならおやつ持参
・飲み物は食事のときにしかくれないので飲み物持参
こんなところでしょうか。
だいたいのバスが2階建てで、2階の一番前は前面の景色も見れて楽しいです。窓はかなり汚れていますが。
うまく利用すれば効率よく旅ができるので利用してみても良いかもです。