家について
現地で心地よく暮らすためには、自分が住む家は重要です。
日本でも納得のいく家探しはなかなか難しいと思いますが、ブエノスアイレスでも同じです。
まず住むエリアですが、治安の面で地下鉄のD線より内側が良いと言われています。
そこはどんなエリアかと言うと、要は高級住宅地です。
比較的裕福な人たちが住んでいるため治安が良く、そういう人たち向けの物件も豊富です。
駐在員はだいたいこのエリアに住んでいると思います。
ブエノスアイレス中心部はほとんどがマンションで一戸建てはほぼ見ません。
車で1時間ぐらいのところに一戸建てが集まった閑静な住宅地が数か所ありますが、東京で言う23区にあたるエリア(そんなに広くありませんが)に住むとなると選択肢はマンションのみです。
家賃は、高いです。
東京と同じぐらいだと思います。
あまり一人暮らし用のマンションがないため、一人暮らしでも2ベッドルームのマンションに住んだりします。
その分家賃が高くなってしまうのです。
また、この国はインフレがひどいので、半年に1回家賃の値上げがあります。これはちょっとしんどいですよね。。。
あと、家具付きの家が少ないです。
日本よりかはあるのかもですが、ヨーロッパなどに比べると格段に少ないので、探すのがとても難しいです。
シェアハウスもそれほど一般的ではないようで、ネット上で探すなどはちょっと難しそうな感じです。
で、どうやって探すかですが、不動産屋さんにお願いするか、自分でネットでさがすか、です。
日本と同じですね。
前者は待っているだけで良いので楽ですが、当然仲介手数料を取られます。
でも、家に問題があったときなどは大家さんと交渉をしてくれたりするなどのメリットもあります。
また、日本語ができる担当者だとさらにありがたいですね。
ネットで探すときはこういうサイトでエリアや家賃などの条件を設定して検索します。
だいたいの場合、家賃とは別に共益費が乗ってきます。
高級マンションだとプールやジムがついていたりしますので、そういう施設の維持費や共有エリアの掃除などに充てられます。
また、ほとんどのマンションには管理人さんがいて、水漏れとか電気がつかないなどの問題は解決してくれます。
ただ、管理人さんが対処してくれる時はテキトーな応急処置しかしません。根本的な原因を解決しないのでいずれちゃんとした修理が必要になることが多いです。
解決が難しそうなことでも最初は管理人さんが様子を見に来て、その後、専門業者を手配してくれます。
専門業者も最初はなんとか大事にしないようにテキトーにやるのですが、後日再発してやっと、根本的な原因を探して修理します。
だからちゃんと直るまでに時間がかかります。
修理の際の支払いは、自分が原因でない限り基本的には大家さんです。なので、修理の前にいくらかかるのかを大家さんに伝え、OKが出ないと修理してもらえません。
私の家の場合、かなり色々ありました。
・カーテンの金具が足りていなくてべろーんとなっていた
・洗面所の照明が壊れていた
・お風呂を仕切るガラス板から水漏れがしていた
・便器の脇からじわりと水漏れがしていた
・4つあるコンロのうち2つがつかなかった
・洗濯機からキーキー音がしていた
・2つある玄関の鍵のうち1つが閉まらなかった
・リビングの窓の鍵が機能していなかった
・冷蔵庫が冷えなかった
これらの大部分は入居初日に発覚したものです。
ですが、すべてが解決したのは2か月半後・・・
毎週催促したにも関わらずです。
なぜなら、管理人さんや業者さんが「この日に行きます」と言っていた日に来ないことが数回続いたからです。
こちらの友達にこのことを話したら、この国ではよくあることだと言っていました。
ですよねー。そうだと思った。
また、例えば洗濯機の件は結局新しいものに変えることになったのですが、新しいのを据え付けてその帰りに古いのを持って行ってくれるのかと思ったら、「今日は台車を持って来ていないから明後日また来る」と。
なぜ台車を持って来なかったのか?明後日、また家にいなくてはならないのか?
理解に苦しむことが多いのです。
駐在の場合は会社が用意してくれることがほとんどだと思うので、あまり苦労はしないはずですが、住み始めてからの苦労がけっこうあります。
同時期に来た日本人の知り合いも色々な目に遭っていて、その都度管理人さんに頼むのだけどスペイン語ができないのでなかなか通じず、今は不動産屋さん(日本語ができる)を通して言ってくれということになってしまったそうです。
まぁ、日本語ができる不動産屋さんを介していたから良かったものの、そうじゃなかったら自力でなんとかしなくてはなりません。
そのためにもスペイン語は勉強しておいたほうが良いですね。