窃盗(スリ)について
まさに昨日、知り合いが私の目の前で窃盗の被害に遭ったので、それについてレポートします。
場所:ブエノスアイレスの長距離バスターミナル
時間:21:30頃
出張で長距離バスに乗るため、同行者と一緒にプラットフォームでバスを待っていました。
私は貴重品を入れた斜め掛けバッグと着替え等を入れた鍵付き小さめボストンバッグ、同行者はリュックとキャリーバッグでした。
何番の乗り場から私たちが乗るバスが出るのか確認するために私は同行者に背を向けてモニターを見ていたのですが、急に知らないおじさんに話しかけられて10秒ぐらいやり取りをしていたら、同行者が「いやー、お金落としてたみたいで、お金落としてるよって言われちゃったよ」と。
お金を落としていたことに私も最初はびっくりしたのですが、なにかピンとして「リュックはどうしました?」と聞いたところ、もうすでになく、そもそも同行者は言われるまでリュックがないことに気づいていませんでした。
どうやらリュックは手に持っていたり肩にかけていたわけではなく、キャリーバッグの傍らに置いておいたそうなのです。
周りで見ている人がいて、若い男があっちにリュックを持って行ったと言っていました。
つまり、ひとりが私に話しかけて背後に気づかないようにする役目、
もうひとりが実際にお金を足元に落として、お金を落としたと思いこませ持ち主の気をそらせる役目、
そしてもうひとりが実際にかばんを持ち去る役目です。
周りにはそれこそバスを待っている人がたくさんいたのに、誰一人注意してくれないとはびっくりです。
被害としては財布と携帯程度で済み、パスポートや家の鍵は別にしていたので不幸中の幸いでしたが、まんまとひっかかって盗られたという事実がかなり大きなダメージですね。
私自身が盗られたわけではないのですが、私もダメージ受けてます。
そのあと、警察がいたので事情を話したら被害届を出すかと言われ、同行者が出すと言ったので、バスターミナルにある警察に行きました。
事情を話すと、ここで被害届を出しただけでは犯罪として受理されるわけではなく、別の場所(具体的にはよくわからなかった)で再度状況を説明しなくてはならないとのことで、それを同行者に話したらそこまでやる気はないとのことだったので、そのままそれぞれ帰宅しました。
以上が顛末です。
長距離バスターミナルはスリや置き引き、窃盗などが多いと聞いていましたが、実際に自分が経験するとは思いませんでした。
過去の記事にも書きましたが、長距離バスターミナルのすぐ横にスラムがあってそこの住人がたくさんうろうろしています。
常に獲物を狙っているのです。
長距離バスターミナルだけではなく、ブエノスアイレスではと言うか、日本の外では荷物から目を離したらアウトです。
最低限、自分の荷物から手を放さないようにしましょう。
特にパスポートは盗られたらそのあとが大変なので、持ち歩く必要があるときは本当の意味で肌身離さずが良いと思います。
こういう腹巻型とか首掛け型とか。
出し入れが面倒だしちょっとダサくてやだなと思っていたのですが、これくらいの対策は必要です。
今まで何もなかったから大丈夫なのではなくて、何か起きてからでは遅いので面倒なことになる前に対策しましょう。
自分の身は自分で守る。
その意識を常に持っていることが大切です。
実際今回も周りにたくさんの目があったにもかかわらず、誰も助けてくれませんでした。
特に中南米は自分で自分の身を守れる人しか来てはいけないと思います。
と言うと旅行のハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、個人的にはそう思います。
でもそういうリスクを冒してでも見る価値触れる価値のあるものは中南米にはたくさんあるので、事前にも滞在中にもしっかり対策をして楽しんでもらえたらと思います。