食べ物について
いよいよ食べ物についてです。
アルゼンチンと言えば何と言っても牛肉です。
人口より多くの牛がおり、非常に広い土地でのびのびと育っています。
アルゼンチン人の一人当たりの牛肉消費量は日本人の10倍で年間60キロだそうです。
レストランなどで見てると60キロと言うのは納得です。
老若男女、400グラムぐらいは一度にぺろりといっちゃってます。
スーパーで買って家で普通に焼いただけでも肉の味がしっかりするので十分おいしいです。
ニンニクしょうゆに浸けたり、柚子胡椒などで味付けするなどちょっと工夫するとまたそれでおいしさ発見です。
かつ赤身肉なので脂が少なく、ヘルシーでもあります。
肉以外に何を食べているのかと言うと、大概は小麦粉です。
ほかの国もそうなのかもしれませんが、パン、ピザ、パスタ、エンパナーダ、クッキー、クラッカーなど小麦粉祭りです。
<パン>
はっきり言っておいしくはないです。
おしゃれパン屋さんなどもありますが、値段が高いだけで大しておいしくありません。ほかよりちょっとはマシという程度です。
スーパーなどでは細いバゲットが1本70円ぐらいで売られており、食事にお供にみんな大量に買っていきます。
毎日食べるものなのにおいしくしようと思わないというのが衝撃です。
<ピザ>
あちこちにピザ屋さんがあります。
1枚1000円ちょいぐらいですかね。そこまで安くはないのですが、エストランだったりスーパーで冷凍を買ったりしてみんなよく食べてます。
ピザ生地は厚め。なのでずっしりです。
まぁ、生地にソース塗ってチーズとかサラミを乗せるだけなので基本的にはハズレはないです。
<パスタ>
イタリア移民が多いせいかイタリアンレストランも多く、パスタやニョッキはどこのレストランにもあります。
パスタの種類とソースを自分で選ぶことができるレストランも少なくないです。
が、パスタ、おいしくないです。びっくりです。
どこのレストランに行ってもパスタが茹ですぎでアルデンテどころではなく、フォークで巻いている途中に切れるぐらいです。
本当にひどい。コシもなにもあったもんじゃありません。
ソースはけっこうおいしいのにパスタが台無しにしているという悲しいことになっています。
こちらの人にみんな茹ですぎが好きなの?と聞いたら、アルゼンチン人はそれを好む、と言っていました。
あと、アルゼンチン産のパスタはどんなに気を付けててもアルデンテになりません。これは私の茹で方が悪いのかもしれませんが、パッケージに茹で時間は8分と書いてあったのでタイマーを6分にセットしてあげてみたらすでに茹ですぎでした。。。
どういうことなのでしょうか。
<エンパナーダ>
国民食エンパナーダ。
ミートパイのようなものですが、包んであるのがパイ生地ではなく小麦粉の生地。餃子の皮ででミートパイを作った感じでしょうか。
具は牛肉、鶏肉、ホウレンソウ&チーズ、ハム&チーズなどです。
駅の構内などで売っていることもあり、サンドイッチ的なポジションでもあります。
焼いてあるのと揚げてあるのがあって個人的には焼いてあるほうが好きです。
おいしいエンパナーダを出すレストランもありますが、基本的には似たり寄ったりで、まぁおいしさを求めるものではないのかもですね。
ただ、アルゼンチン北部のサルタという街ではサルテーニャという独特のエンパナーダがあり、小籠包みたいに中から肉汁があふれてくるスタイルなのですが、これはものすごくおいしいです。
ボリビアなどではサルテーニャが主流です。
<クッキー、クラッカー>
この2つ、よく食べます。
スーパーのクッキー売り場と言ったらもう、びっくりするほどの広さを占めています。
ただバリエーションは少なく、数種類を10社分ぐらい置いているだけです。
そしてこれらも、よく言えば素朴な味、悪く言えばぱっさぱさ。
アルゼンチン人はこれで満足しているのか、それとも改良していないだけなのか、よくわかりません。
ちなみにシーフードはブエノスアイレスには存在しません。
大げさではなく実感です。
あってもサーモン。
パタゴニアの海のほうへ行けば食べられると思いますが、ブエノスアイレスでは不可能です。
いちおうお鮨屋さんもありますが、行ってはならぬです(これについては改めて書きます)。
あと、アイスがおいしいです。
基本的にはジェラートです。さすがイタリア移民が多いだけありますね。
あちこちにアイス屋さんがあって老若男女250グラムはペロッといきます。信じられない。
でも250グラムで1000円弱するんですよね。それでもどこのアイス屋さんも繁盛しています。
アイスに対する出費はいとわないようです。
ということで、アルゼンチンの食文化はかなり貧しいです。
おいしいものを期待すると立ち上がれなくなるくらい打ちのめされると思います。
とにかく肉を食べてれば間違いはないです。